車買取の一括査定とは？

車を売る方法を検討していると、車買取一括査定という言葉を目にするかもしれません。この一括査定は、車を高く売る方法として多くの人が利用しています。

一括査定とはどのようなサービスなのでしょうか。車の売却を考えている方に向けて、一括査定のメリットとデメリットから、一括査定を上手に利用する方法を徹底解説します。

車の一括査定をしたときの流れ

車を高く売るには自分に合った売却方法を選ぶことが大切です。一括査定ってよく聞くけど、いったい何をするためのものなの？という人は、まずは一括査定がどんな仕組みなのか知っておきましょう。

一括査定とは複数の買取業者にいくらで車を買い取ってくれるか査定してもらうためのサービスです。インターネットで検索すると一括査定を行なうサイトがたくさんでてきますが、たいていはこのような４つのステップで行ないます。

１.申し込み

売りたい車の車種やカラー、年式、走行距離、事故歴など車の情報を入力します。サービスによっては、一括査定を依頼したい特定の業者を選択や絞り込みも可能です。

２.査定日の打ち合わせ

その車を買いたいと思った買取業者から連絡がきます。業者ごとに、実際に車を見せて査定する日を打ち合わせましょう。

３.査定

たいていは車があるところまで来てくれて、車を査定します。他の業者と同じ時間に同時査定をしてくれる業者もあり、比較しやすくなるでしょう。

買取業者は、車の傷や状態など申し込み時のデータだけではわからない部分を、実際に目で見てチェックするのです。査定した後はいくらでその車を買い取れるか、金額が提示されます。

４.買取業者の決定

それぞれの査定額を比較して買取業者を決定します。決めた買取業者と連絡を取り、売却の手続きを進めましょう。

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一括査定は、申込時に入力した情報が、サイトに登録している買取業者すべてに一括送信されます。あとはそれぞれの買取業者と査定や価格交渉を行なうという流れです。

一括査定とは、車を売りたい人と買取りたい業者をマッチングするためのサービスといえるでしょう。

車を高く売りたいときは「下取り」よりも「買取」

車を売るときの手段には、ディーラーでの「下取り」と車買取業者に売る「買取」があります。この２つにはどのような違いがあるのでしょうか。

買取業者は、中古車として売れる車の「買取」が目的です。

中古車としての市場価値に合わせて査定を行なうため、中古車市場で高く売れる車種や装備だと、きちんと査定額に反映されます。また国内外の販売ルートをたくさん持っているので、古い車を買い取っても販売先を見つけられます。そのため古い車でも、意外と高く売れることがあるのです。

一方、ディーラーの下取りの目的は「新車販売」です。

売るというより割引のためのサービスと言った方が近いかもしれません。下取りした車の価格の分、新車の購入代金を値引きしてもらえます。売った車の代金は現金では手に入りません。

下取り価格は車買取業界とは異なる基準で金額を出されるので、あまり車種や中古車市場の需要に左右されません。そのため買取店で売るより車の価格が低くなることがあるのです。売却と購入を同時に行なえるというメリットはありますが、車を高く売りたいなら、下取りでの価格のつけ方は不利になってしまうかもしれません。

車を高く売る、という目的なら下取りよりも買取のほうがいいでしょう。

ひとことに買取と言っても買取店によって欲しい車種、メーカーが異なります。付く値段は業者によって違うので、いくつかの買取業者の査定額を比較して買取業者を選ぶことをおすすめします。

そこで便利なのが一括査定です。一括査定を利用すれば、簡単にいくつかの業者へ査定の依頼ができるのです。

一括査定のメリットは買取価格が高くなる！

一括査定を行なうメリットは一括で複数の買取業者に申し込めることだけではありません。

一番のメリットは、査定額をできるだけ上げられることです。

買取業者は、「なるべく安く買取って、高く売る」ことをしたいと思っています。そのために、査定額は低くして買取コストを抑えたいというのが本音です。

しかし一括査定の場合、金額が低いと他の業者に決まってしまうかもしれません。複数の業者、つまりライバルがいると買取業者は低い査定額がつけにくくなります。そのため一括査定だと査定額の基準点が高くなるのです。

また車がいくらで売れるのかなんて素人にはなかなかわかりません。そこで、いくつかの査定額を見ることで自分の車にどれくらいの価値があるのか知ることができます。

買取価格の相場を把握していると、不親切な業者に査定額を叩かれてしまうことを防げたり、査定額の値上げ交渉の目安になったりします。「Ａ社はこれくらいの査定額が出ているんです」と示すことで、買取価格アップが叶うかもしれません。

便利な一括査定に潜むデメリット

買取の金額が高くなる一括査定は完璧な方法と思うかもしれません。魅力的な一括査定にもデメリットがあります。あとでこんなはずじゃなかった、とならないようにデメリットも確認しておきましょう。

まず、一括査定のデメリットは営業電話が直接かかってくることです。申込直後から着信が響き、通話を終えて見てみると数十件の他業者からの着信履歴が残っている、なんてこともありえます。

そのひとつひとつと査定の日程を決めるかお断りするかしないといけないので、一括査定を申し込むときは電話対応ができて、査定の予定が組めるタイミングで申し込まなければいけません。

また複数の買取業者に査定をしてもらうなら、その数だけ査定の日程を調整して予定を組むことになります。買取業者を比較できる代わりに、車を売るためにたくさんの時間を割かないといけないでしょう。

すべての買取業者へ個人情報が送られることもデメリットの１つです。一括査定は買取業者へ車情報と個人情報が送られるので、車買取とは関係ない営業電話が増えるリスクもあります。

一括査定がおすすめなのはこんな人！

メリット、デメリットを踏まえて、車の買取一括査定が向いているのはこのような人です。

・最優先事項は「高く売りたい」人

申し込みは一括でできますが、査定を受けたい業者の数だけやり取りをしなければいけません。手間がかかる代わりに、査定額を高くできる可能性があります。

車の売却において「高く売る」に重要視している人には、ぴったりの方法でしょう。

・いい買取業者の探し方がわからない人

地域に買取業者がたくさんありすぎてどれを選べばいいかわからない、もしくは反対に買取業者がどこにあるか知らないという人は一括査定でまとめて検索するといいでしょう。

対象地域で絞れるので、買取業者をひとつずつ調べて査定を申し込む、という手間を省けます。

・電話でのやりとりができる人

一括査定は査定日の打ち合わせのために買取業者からたくさんの電話がきます。電話が苦手という人はつらいでしょう。

業者との電話にストレスを感じない、電話連絡がきても対応できる状況の人におすすめです。

・値段交渉でさらに価格を上げたい人

一括査定の醍醐味といえるのが値段交渉です。他業者の査定額を持っているからこそ、もう少し査定額を上げられないか交渉できます。

こういった値段交渉をしたい、もしくは得意な人は一括査定にすると交渉しやすいでしょう。

まとめ

複数の買取業者に査定額を出してもらえる一括査定は、業者同士の価格競争によって査定額が高くなりやすい方法です。営業電話の対応などデメリットはありますが、なるべく車の値段を上げたい人にとってはメリットが大きいといえます。

一括査定サービスを上手に利用して、あなたの愛車を高く買ってくれる買取業者を探してみましょう。