車を売るためにはさまざまな書類が必要です。車を高く売りたい！と査定を受けても書類がそろっていないと売却契約に進めません。車買取の手続きをスムーズに行なうためにも、どんな書類が必要なのか事前に把握しておきましょう。
きちんと下準備をしておくことは、満足のいく査定額で車を売るためにも大切なステップです。この記事では車を売るための準備として、どんな書類が必要なのか、書類の集め方や準備の注意点を解説します。
車を売るときの必要書類と取得方法
まずは一般的な買取店で車を売るために必要なものを見てみましょう。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 実印
このほかに売却手続きには譲渡証明書や委任状などが必要ですが、これらは買取店が用意したものに記入します。買取業者で売却するなら自分で準備する必要はないでしょう。
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次に、書類ごとの詳細と取得方法です。
・自動車検査証の取得方法
いわゆる車検証です。車検を受けていなければ車に乗れないので、すべての車所有者が持っています。たいていはダッシュボードに入れてあるでしょう。
・自賠責保険証の取得方法
加入が義務付けられている自賠責保険の証書です。車検のときに更新していくので、たいてい車検証と一緒に保管されています。
・自動車税納税証明書の取得方法
毎年５月頃、自動車税を納めたときにもらう納税証明書です。軽自動車の場合は軽自動車税納税証明書といいます。小さな紙きれなので失くしやすいですが、車検証のファイルなどに入れている人が多いです。
・リサイクル券の取得方法
2005年以降、新車を購入すると、料金の中には車を廃車にするときの解体やリサイクル処理のための「リサイクル料金」が含まれています。リサイクル券はリサイクル料金を支払っている証明としてディーラーが発行する用紙です。
2005年より前に購入した場合は、2005年以降の車検時に支払ってリサイクル券を受け取っています。中古車の場合でも、車と一緒に前のオーナーから引き渡されているはずなので、すべての車所有者が持っているものです。覚えがない人は車検証と一緒に保管されていることが多いのでみてみましょう。
・印鑑証明書と実印
売却契約のときに使用する実印の登録と印鑑証明書が必要です。登録と印鑑証明書は役所にて数百円の手数料で行なえます。自治体によっては、印鑑証明書の発行だけならコンビニなどでできるので、準備が大変な書類ではありません。
軽自動車を売却する場合は認印が使えます。そのため印鑑証明と実印は必要ありません。
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必要書類はたくさんありますが、一から準備しないといけないのは印鑑証明だけです。他の書類は手元にあるかどうかを確認しましょう。
車買取に必要な書類がない！どうすればいい？
必要な書類を紛失していることに気づいたら、再発行の手続きを取りましょう。再発行の方法とかかる時間は書類によって異なります。
・車検証がない場合
ナンバーに書かれている地域の運輸支局で行ないます。手数料納付書と申請書、再交付手数料300円を窓口に提出して再交付してもらいましょう。１時間ほどで再交付されます。
・自賠責保険証がない場合
加入している保険会社か保険代理店にて再発行の手続きを行ないます。保険会社にもよりますが再発行まで１週間ほどかかります。
・自動車納税証明書がない場合
まずは納税したけど証明書だけないのか、それとも自動車税の納税をし忘れているのか確認しましょう。覚えていない場合は税事務所で確認することができます。証明書を紛失しているだけなら、ナンバーに書かれている地域の陸運支局か納税している都道府県の税事務所で再発行しましょう。
納め忘れていた場合はすぐに自動車税を納める必要があります。自動車税未納だと車を売ることはできません。納付書がなくて払い方がわからないという場合は税事務所へ連絡しましょう。
・リサイクル券がない場合
リサイクル券は再発行ができません。その代わり自動車リサイクルシステムのホームページでリサイクル料金の預託状況が印刷できます。ナンバープレートの数字や車両番号などの車の情報で検索が可能です。
ほとんどの書類は１日で再発行できますが、自動車税未納や自賠責保険証の再発行には時間がかかるので注意しましょう。査定依頼をする前に一度確認しておくことをおすすめします。
車買取手続きに住民票や戸籍謄本は必要？
基本的には車売却に住民票や戸籍謄本はいりませんが、必要になるケースがいくつかあります。
・車検証の住所と現住所が違うケース
前住所が載っている住民票が必要です。もし２回以上転居していると住民票では車検証の住所が確認できないので、戸籍の附票を用意しなければいけません。
・車検証の名義が異なるケース
結婚、離婚によって車検証に記載されている名字が変わっている場合は戸籍謄本で前の名字を確認する必要があります。
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このように状況に応じて別途書類を求められることがあります。買取業者によって必要な書類があるかもしれないので、査定の日程が決まったら一度買取業者に確認みるといいでしょう。
必要書類を準備して買取価格アップを狙おう
買取業者との交渉で、「すぐに買取へ移れるならこの査定額にしましょう」と言われることがあるかもしれません。また中古車の需要は変動するため、その車種が高く売れるタイミングもあります。
そうなったときに必要書類がそろっていないと手続きが滞って、高く売れるチャンスを逃してしまうかもしれません。なるべく高く車を売るためにも、書類の不備がないか充分前もってチェックしておくことをおすすめします。
必要書類をチェックするときに気を付けたいのが、車検証の所有者欄が自分の名前になっているかどうかです。ディーラーやローン会社の名前になっているとローンが残っている状態とされて、基本的には売却できなくなってしまいます。ローンが残っていても「ローン返済サービス」で買い取ってくれる業者もありますが、ローン分を差し引いた買取価格になってしまうでしょう。
もしすでにローンを完済しているなら所有権解除をして名義変更をしなければいけません。自分で行なうにせよ買取業者に頼むにせよ、やはり時間がかかってしまいます。
こういった必要書類での不備を解決してから、買取業者の査定に進んだほうが買取価格の交渉に集中できるでしょう。
また必須ではありませんが、車の取扱説明書やメンテナンスノートがあると査定のときにプラスに働きます。特にメンテナンノートはこれまで整備を行なってきた記録なので、車の状態を保証できるアイテムです。
まとめ
車を売るときの必要書類は車検証や自賠責保険など、車関連ですでに持っている書類がメインです。
しかし紛失や変更があると、新たな書類が必要になったり準備まで時間がかかったりするかもしれません。査定額の交渉や買取相場はその瞬間が勝負です。車を高く売るチャンスを逃さないためにも、必要書類は前もって準備、確認をしておきましょう。